【完】復讐の元姫




「大丈夫、今日は私1日居座るつもりで来たから」



寂しくないでしょ?と、付け足すけど。



「……汐乃」



なぜか彼が、甘さを孕んだ瞳で私を見つめる。



熱のせいもあるだろうけど、かなり甘い。



彼がこんな瞳を向けるとき、は。



「……甘えたいの?」



大概、甘えたいときだったりする。




というか、結構しっかりしてる割に麗は甘えようとする。



なんだかんだいって、寂しいみたいだ。



「………」



返事は返って来ないけど、たぶん正解なんだろう。



そっと頭を撫でてあげれば、私を抱きしめる腕の力がちょっと強まった。



「奈々には、甘えないの?」



「………」



「……麗」



「……お前にしか甘えない」