「大丈夫、今日は私1日居座るつもりで来たから」
寂しくないでしょ?と、付け足すけど。
「……汐乃」
なぜか彼が、甘さを孕んだ瞳で私を見つめる。
熱のせいもあるだろうけど、かなり甘い。
彼がこんな瞳を向けるとき、は。
「……甘えたいの?」
大概、甘えたいときだったりする。
というか、結構しっかりしてる割に麗は甘えようとする。
なんだかんだいって、寂しいみたいだ。
「………」
返事は返って来ないけど、たぶん正解なんだろう。
そっと頭を撫でてあげれば、私を抱きしめる腕の力がちょっと強まった。
「奈々には、甘えないの?」
「………」
「……麗」
「……お前にしか甘えない」



