「よく覚えてたな」
「麗って好き嫌いなさそうだったから、衝撃的だったんだよ」
下に降りて、キッチンを借りる。
「おばさん、今日はいないの?」
「……最近またパート始めたらしい」
「そっか。すぐそこのコンビニでうどん買ってきたけど、うどんぐらいなら食べれるでしょ?」
「……ん」
彼とこんなに話すの、いつぶりだろう。
「……汐乃」
「……麗?」
だけど、麗のご飯を作ろうとしていたら後ろから抱きしめられた。
……寂しいんだろうか、とか思ってしまう。
「……寂しい?」
聞いたら、意外にも。
「……寂しいかもな」
そんな返事が返ってきて。



