私が入れた理由も理解してるんだろう彼は、「別に良い」と答えて。
「俺のとこ居ても暇なだけだぞ」
「……別に大丈夫」
「……映画ぐらいなら、何本かあるけどな」
そう言うと立ち上がろうとする麗。
一瞬、彼がふらついて。
「……悪いな」
「無理しちゃダメだって」
思わず彼を支えれば、彼は私の頭を軽く撫でて。
「風邪、移っても知らねぇからな」
「別に気にしないよ」
お腹空いてない?と、彼に意味もなく尋ねてみる。
「……空いた。でも、」
「知ってるから、お粥は作らないよ」
彼がお粥嫌いなのは、知ってるから。
そう言えば、彼は「ん」と小さく笑って。



