「あ、れ?」
「おはよ、シオ」
「おは、よ」
まだ状況がつかめていないらしいシオは、ハッとしたような顔になって。
「え、麗寒くないの……?」
「………」
あ、やっぱりそこなんだ。
そりゃそうだよね。
この寒さでブレザー着てないもんね。
「別に、いいのに」
そう言いながらも、シオは眠ったままの麗を見てくすりと笑った。
「ひさしぶりに見た、麗の寝顔」
「……そうだね」
「すごく、幸せそうじゃない?
いつも無表情だけど、寝てる時はちょっと幼くて可愛い」
たぶん、それは。
麗の隣に、シオがいるからだと思うよ。



