俺は仁科まゆがシェア・パートナーだと

ゆずるから聞かされてなかった。

リビングで彼女と顔を見合せて正直うろたえた。

話したいことが山ほどあり

何から聞けばいいかの優先順位を巡って

脳内が一瞬グチャグチャになった。

頭の中を整理しつつ

取り合えず荷物を運ぶことにした。

一つずつ彼女に聞くことにしよう。

「津田さん。」

「真司だ。」

「真司さん。」

「話して。」

「いきなり無理です。」

「わかった。質問形式にしよう。」

「どうしてですか?どうして私に?」

「俺は君にどうにかされたからだよ。」

「はっ?」

彼女は首を傾げた。