軽いパニックに陥って、あたしは横たわったまま考えを巡らせる。





でも、酔いが残った頭では、どんな考えも出て来ず。





ここはどこなのか。



なぜここにいるのか。





なんにも分からない。






首を巡らせて、ベッドの下視線を向けると、暗闇に慣れてきた目に、本や布でやけに散らかった床が見えた。





よーく目を凝らすと、その布は、どうやら、ぐちゃぐちゃに脱ぎ捨てられた衣類らしい。




なにこの汚い部屋……やっぱりあたしの部屋じゃない。







ーーーえっ。




えぇっ!?





あれ………あたしの服じゃない!?







と、いうことは。




あたし、いま、服、着てない………?





おそるおそる確かめようとした、その瞬間。