Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



   *


柔らかな緑の季節だった。


新芽に日の光があたってきらきらと輝いていた。


芝生の青い匂い。


この季節になると、父は決まってある曲を聴いていた。


男性にしては少し高めのかすれた声。


どことなく哀愁の漂うトランペットの音。


Smile


だけど今、流しているのは違う曲だった。