すれ違いざま、美和は“久しぶり~”なんて、からかうように言い、鷹乃介は怜士の顔を見つめて“う~ん、残念”と言いながら出ていく。 怜士は一貫して無言のまま、冷ややかだ。 え、これ相手にするの私だけ? ってか、なんでこの状況? 「なんでここにいるの」 ちょっと逆切れしてみる。 「なんで? 後でって言ったでしょ。 あなた、勝手に退院してるし。 それに病院でもそうだったけど、なんで“今泉”に戻っているの?」 怜士は皮肉をたっぷり返して、麗華の横にあぐらをかく。