ニコラスの呟きの中、ケビンが自分の袖机の引き出しを引いた。 多くの書類と一緒に、何が入っているのか知っているフレッドは、ケビンを目で制した。 まだ状況を知らせるべきじゃない。 本当にどうしようもなくなった時が、自分たちの出番だ。 なるべく二人が自力で解決すべきだ。 無言でも伝わったケビンはそのまま引き出しを閉めた。 フレッド自身も自分に言いきかせる。 まだその時ではない、と。