「はああっ!!」

「!」

女が、飛び出していた。

爆発の勢いを利用し、ほとんど身投げの状態で。

全身をライダースーツのようなもので包んだ女の手には、いかついアーミーナイフ。

俺はそれを、二挺を交錯させて白刃取りにした。

「っ」

ガチガチと火花を散らせる女が舌打ちするのが聞こえる。

だが、

「甘いんだよ」

俺を相手にするには、腕力が足りない。しかも、あの鳥の鎧もなしじゃな。

ガッ! と、俺は足払いを食らわせた。

女がバランスを崩したところを上から押さえつけ、眉間に銃口を押し当ててやる。

これで決着だ。

「これでおしまいだな」

「っ」








トリガーを、引いた。