「ようこそ。我が家へ」
え?
え!?
は?!
足速優しいイケメン高校生男子が案内したその先にあったのは、アタシの前に建っていたのは、
「こ、ここお城ですよね?」
その場だけ、キラキラと光っていた。
ドラマでよく見かける、お金持ちが住んでる────
大豪邸、いや、お城でした。
「たっだいまー!」
足速優しいイケメン高校生男子は、そのまま玄関へ。
も、もしかして、すっごいお金持ちなのかな?なんて思いながら、呆然と立ち尽くす。
なんだか、とても場違いな気が。
「女の子拾ってきたから、とりま入れるね!」
家の中に叫び、ダッシュしてこっちに来る。
というか、『拾ってきた』って何よ。
貴方が引っ張ってきたの間違いじゃないの。
足速優しいイケメン高校生男子が開けっ放しにした玄関から家の光が漏れる。
暖かそうな光だった。
あ……ここ、幸せが溢れてる家だ。
少しだけ家を思い出して、寂しくなる。
アタシも、こんな家に住みたかったなぁ……
足速優しいイケメン高校生男子はアタシの手を掴んで、呆然と立っていたアタシを引っ張って、そのままお城の中に連れて行った。


