異世界にトリップしちゃいました

  「お前、か、髪・・・」

  「髪?」
  まだ、気だるさが抜けない手で、自分
  の髪を一房つまり上げてみる。

  「何も変わら・・・あぁぁぁ!!!!!」

  私の悲鳴に驚いて、ビクリと肩をすくめ
  る青年を無視し、必死に布団を被る。

  「み、見ないで!」