うわぁぁ!きれいな金髪!髪さらさら!まつ毛長いっ!



思わず、じぃーっと見ていると、王子様の目が、そっと開いた。


「大丈夫か?」


「はいっ!もう大丈夫ですよ!ぴんぴんしてますし!」


見ていたことがばれた恥ずかしさを隠しつつ、ガッツポーズでこたえた。


「違う。」


「・・・え?」


「俺が言っているのは心の方だ。」


やっぱり・・・


なんとなく、

見透かされてる気はしてた。

でも、


「すみません。今はちょっと。」


完全に信じる程、余裕がない。


「分かった。だが、いつか必ず話すと約束してくれ。」


「はい、もちろんです。」