「・・・ん?」


目が覚めて体を起こすと、一番最後に案内された部屋のベッドで寝ていたらしい。


それにしても、


「嫌な夢みたなぁ。」


私はさっきまで、いじめられる夢を見ていた。


「まぁ、実際にあったことだから、もう馴れたけど。」


自嘲気味に笑った。


ふと、周りを見回すと、近くの椅子に座ったまま眠っている王子様がいた。