これが葵だったら・・・

そんなことを考えていると、続けざまに女が言った。


「さっきも言ったように、ここはあなたのよう
 キモチワルイ髪の女が立ち入っていい場所じ
 ゃないの!そうですよねぇ?アレン様?」



キモチワルイ?


この女、黙ってれば調子に乗りやがって!


「葵様?!」


メイドの焦ったような声を聞き、葵の方を向くと、今にも倒れそうな葵が目にはいった。


「な、何でもないよ?」


心配しているメイドに、震える声で言った葵を見て、急に怒りが爆発した。


「お前らのような最低な女共にここへの立ち入りを許した覚えはないが?」


自分でも驚くほど威圧的な声で言った。