「な!?メイドごどき?あなた達が人のことを
 <ごどき>何て言うくらい、素晴らしい人間に
 は見えないのですが?」



「わ、私に向かって何て口をきくの?!」


女の人が、一層ヒステリックに叫び、手を振り上げた。


「葵様っ!」

ぶたれる!


そう思い、目を固く瞑ったが、想像していた痛みはやってこなかった。


不思議に思い、目をゆっくり開けてみると、前には、王子様が立っていて、女の人が振り上げた手をしっかりと掴んでいた。