「ハァ、この無自覚が~!」

  そう言って芽衣が私の脇腹をひじで
  つついてきた。

  「え?どうゆう・・・「いいからいいから!
  早く学校行こー!」

  芽衣が、ダッと駆け出した瞬間、私の
  視界に大型のトラックが入ってきた。

  「芽衣!!」

  私が駆け出したのと、芽衣が振り返っ
  たのは、ほとんど同時だった。