カッコイイオトコ

「じゃあ、ハルも一緒に迎えに行ってやれば安心だろ? な、お嬢ちゃん」

「ええっ、ハルヒコ、さんも!?」

毎朝、家まで私を迎えに?

そんな……

そんな……

嬉しすぎる光景です──!!


キラキラと輝く朝日の中から現れるハルヒコくんを想像して、私の顔は怪しく歪んだ。

それを見たタカさんは、ニタリと笑って頷いた。

「ハル、学校行く前に頼むわ。な?」

「ハイ、いいですよ」

「いいんですかっ?」

ハルヒコくんを振り返ると、彼はこっくりと頷いた。

うわああ……

嘘みたい!

この間まで落ち込んでいたのが嘘みたいな展開になってるよー!


「じゃ、お嬢ちゃんの家まで送って行こう」


そのタカさんの声に、また私をお姫様抱っこしてくれるハルヒコくん。

ああ……まさに天国……。