あまりに素敵な笑顔に、目の前がクラクラ……

「マユさん? 大丈夫ですか?」

何だか本当にフラフラしていたみたいで、ハルヒコくんにそう声をかけられる。

「はい、ええ、大丈夫……です」

そう答えていると、私のお腹がかわいらしく……軽やかに……盛大に……鳴り出した。

慌ててお腹を押さえてみてけど……き、聞こえた、よね?

何故お腹が空くの、私~!

羞恥に顔を赤らめていると、ハルヒコくんはナツキくんを呼び戻しに行った。そして手を繋ぎながら戻ってくる。

「おべんと~♪ おべんと~♪」

ナツキくんの楽しそうな歌声。

ハルヒコくん、気を使ってくれたのですね。

ありがとう……。

その心遣いが嬉しい……けど、恥ずかしい、私。