元からある自分の美しさに満足しないで、更に内面まで磨こうとするハルカ。

ハルカがモテるの、分かるよ。

いつも前向きに頑張っている姿、本当に綺麗だもん……。

「ハルカ……お前を恋の師匠と呼ばせてくれ」

ハルカの輝きに魅了されたナオちゃんは、真剣な顔でハルカの手を握った。

「師匠って、ナオちゃん……」

苦笑気味のハルカ。

「あたしも女を磨くぜ! そしていつかユウと……ギャー! 照れる!」

バシン! と勢い良く肩を叩かれたのは、何故か私……。

あまりの痛さにちょっと涙目になってナオちゃんを見る。

少しだけ頬を赤らめたナオちゃんは、いつもよりもかわいく見えた。

ハルカとナオちゃんを見ながら、私は何だか納得してしまった。


恋する乙女は、みんなかわいく見える。

キラキラして、輝いてる。

ホントにそうなんだなあって、実感した。


……私も、少しはかわいくなったのかなあ。

だったら……いいな。