今日は、江梨子も楓君も私に気を遣ってくれた。
楽しい会話をして、気分を晴れやかにしてくれた。
…昼休みになると、目は腫れをひき、もとの目に戻った。
「ねぇ…!!ちょっ…聞いてっ…!!!!」
「何々っ?!」
「日向先生がっ……!!」
日向が…?
クラスメートの女子たちが教室で騒いでいるのが耳に入った。
楓君はバスケしに行ってていないけど、
一緒にいる江梨子は女子たちの会話は耳に入ってないみたい。
聞き耳をたててみると、
「日向先生…何か、急に校長室呼ばれて……」
「えっ……?!」
「……う、うちもよく分かんないけどっ……校長室覗いた子が聞いた話によると、
………学校辞めるって………。」
え……?
日向が……学校を…辞める…?
「…何か……やらかしたみたいで……」
「えっ…何……やらかしたって…」
「女子生徒に手を出した……とかどうのこうのって……。」
「え…?!……やだ…日向先生にいなくなって欲しくないよ……。
それいつの話…?」
「4限目……。」
え…?!4限目…?!
けっこう前じゃん…!!
まさか……もう学校にいないってことないよね?!
まだ…学校にはいるよね?!
……ていうか何…?
学校辞めるって……。
女子生徒に手を出した……?
日向がそんな事するはずないじゃん……
まさか……本当に…?