「桜ってお鍋好き?」

「うん。好き。」

「よーし、じゃぁ夕飯はお鍋ねー。」



日向が夕飯を作ってくれるんだ。

何か手伝える事ないかな……。
いっつも日向がやってるから、私も何かやるべきだよね…。



「日向、私も手伝おっか?」

「大丈夫っ。桜はお風呂入ってきて?」



えっ……。
お風呂……ですか……。


「どしたの………くすっ…俺と入る?」


いたずらっぽく笑いながらいう日向。
冗談だって分かってるのにっ。
日向のって冗談に聞こえないんだよね。


だから、日向の冗談にいちいち顔赤くしたりして反応しちゃうんだ。

今の私は相当顔が赤い…と思う…。


「入りたい?お鍋何てすぐ出来ちゃうし、一緒に入れるよ?」


う~…。
またそんな意地悪言う…!!


「は、は…入る!!一人で入る!!大丈夫っ…!!!!ひ、一人で入れるからっ…。」

「くすっ……じゃぁ、入ってきて?」


いたずらっぽく微笑んで、意地悪言って……私で遊んだ日向。

ちょっとしたことで、ドキドキする…。
胸の鼓動……聞こえちゃいそう…。


「お風呂そっちだからね。バスタオルとか、もう用意してあるから。」

「分かった…あ…あり、がと…。」






火照った頬を隠すように手で覆って、私は着替えを取りに二階へ上がった。