【完】私の彼は純粋くん。



教室の近くにいくと、話し声が聞こえてきた。


「あいつ、俺ら待たせて友達と話してんのかよ。」

大はそう言って舌打ちをすると、教室のドアを開けた。


「...ひ、ろ...??」


そこにいたのは、女子数人に囲まれて、いまにも泣きそうになっている鈴だった。


「お前ら何やってんの??」


「普通にお話ししてただけだよ??」


「...どーいうお話??」


「お前が生まれてきたから周りが不幸になってるって話。」


鈴の正面にいた女子がそういうと、周りと一緒に笑い始めた。