「琉李、麻十帰るぞ。」 「え...!?」 お兄ちゃんが麻十くんを連れていってから5分ほど経ったとき、突然リビングの現れたお兄ちゃんがそう言った。 「麻十くん!!」 急いで玄関に行くと、麻十くんはまだ靴を履いている途中だった。 「お兄ちゃんに変なこと言われた...??」 「変なことなんて言われてないよ。 ただ、大事なことは聞いたかな。」 そう言って靴を履き終えた麻十くんは、ケーキを大事そうに持って家を出た。 「お邪魔しました!!」 そう言って帰っていった。