私は立ち尽くしていた。 『ごめん、』 信にそういわれた瞬間キスをされた。 ねぇ、信。 あのごめんにはなんの心理があるの? 別れてごめんね? それとも、傷つけてごめんね? 分からないよ、信。 キスのせいで今まで貯めていた気持ちが溢れてくる。 苦しいよ……。 私はチャイムが鳴るまでしばらく屋上にいた。 教室に戻ると夏実と、羽柴くんが何か話している。