でも、戻れない……だって変わってしまったんだもん…あの日…から。 私は空を見上げる。少し冷たい風が私の頬を掠めた。 「ただいまー…」 私が家に帰ると信がヒョコっと現れる。 「遅い!………ったく…」 そう言いながら信は私を抱き締めた。 「ん~…暖かいね…信…落ち着く…」 私はにっこりと微笑む。