気づけばキミと恋に落ちて

「仕事、終わった…?」
「あ、うん。今、ちょうど終わったところだよ」
「今すぐ来て」
「え?」


いつもなら〝来い〟って、オレ様なハズなのに、なんか調子狂うなぁ…。


「陽美…」
「ん?」
「今すぐ会いたい…」
「わ、かったよ。今すぐ会いに行くね?待っててね」


電話を切って、少しだけその場で待つ。


今すぐ、出ていくワケにはいかないから。


拓篤の傍まで行くと、大きな背中が今だけは小さく感じて。


拓篤と同じように、その場に、しゃがみ込んだ。


「拓篤?どうしたの?具合、悪くなっちゃった?」


どうしようか悩んで、知らないフリをすることにした。


「はる、み……」