君と星空の彼方

はは…っと心の中で苦笑していると、ムルが相変わらず微笑みを浮かべながら首を傾げる。


少しばかり黒いオーラが出ていたのなんて、私は知らないことにする。


「あ、てゆうかごめんね、ムル。

もしかして寝てた?今もう深夜でしょ?」

そうそう、そこが気になってた。今の時間も知りたいし。


腹黒男がどうこうはさておき、常識的の謝る方が優先順位は高いよね。


「いえ、寝てなどおりません。
ホシノ様に呼ばれるまでは寝るなどできませんし。仕事上……」


ムルはあっけらかんと言ったけど…
何気に最後、『仕事』だからしょうがないみたいな発言したよね。

それを聞けば、さっさとスイッチ押した方が良かったのかも。


逆に悪いことした、かな…


「ま、まぁ…それはさておき!

なんかするの?ムルが来たってことはなんかするんでしょ?」



話題転換のうまさはピカイチだと少しばかり自負してる!


ムルも気にしていない様子だし。


「作用でございます。
今からですが、ホシノ様にはあの扉の奥の出来事を、話してもらいますが…その前に」


そう言ってムルは、私の顔へぐっと近づく。

無表情で腹黒男だとしても、そう、イケメンなのだ。
少しばかり緊張してしまう。


ムルは私の顔をじーっと見ると元の体制に戻る。
そしてどこから出したのか、紙を取り出し近くのテーブルで何やら書いているご様子。