君と星空の彼方

重い扉は、ギイイィィィと嫌な音をしながら開く。

力を入れるため、つぶっていた目を開ける…


「う、あっ……まぶ、し………」


真っ白な光が途端、部屋の奥から溢れ出てくる。


やだ…眩しくて、目が開かない。

戻ろう…!無理だから!

そう思ったのに
後退しても扉なんか存在しない。


私はただ、眩しい光の中に立っているだけって状態。

ムルの気配も感じない…


どうゆうこと…⁉︎



『………あなたには、ある…』



「…だ、れ?」


光は少し弱くなったのだろうか…まぶた越しに届いていた光はもう消えた。
少しづつ目を開く。


けど、真っ白な世界。
私の体も見えない、真っ白な世界。

視覚しか存在しない、真っ白な世界に私はいた。




声は出るのに…体がないって、何で⁉︎ちょっと、いやかなり怖い!


『あなたは…覚醒、する……』


「は、はい?もう、誰かいるの?
いるなら返事して!」


『けど…今、覚醒はしない……』


「か、覚醒って…夜月が言ってたやつ?」


決して返事はしてくれないと知っていながらも、私は叫ぶ。


耳元に、風のようにすぅっと届く優しく暖かい落ち着く声。




女の人だろうか…いや、人間離れしたような、透き通る声が聞こえる…

けど、人を癒すようなこの声は


どことなく、ミズキに似ている。



『あなたは、今は覚醒しない…

けれど…確実に、時は来る…それは、すぐ…

周りとは少し違う、星空のチカラ…』


「星…空……?」


星空のチカラって…『星空使い』のこと?