君と星空の彼方

長身のムルの顔を見上げると、ムルは優しい…とはお世辞でもとても言い難い真っ黒笑顔を浮かべていた。


あぁ…ムルの体から真っ黒なオーラが出てるから!CGみたいな感じで出ちゃってるから!



「えーっと…じゃあ私たちはもう行きますね。

ホシノ、同室になる事をねがってるよん♪」



ばいばーいとミズキは言って、2人の背中を押して帰ってゆく。

今の状況ではすごくムルといたくない。
ムルを恐る恐る見ると…さっきの真っ黒オーラはどこへやら…?


にこっと私に笑いかけた。


イケメンって、得なものだ…てゆうかこの学園、イケメン美女が多すぎな気がするのは気のせいだろうか…?



普通女子の私がすごく浮く…!



「ホシノ様。皆様も行きましたし、部屋へお入りください。

あいにく私は入れませんしね」


そ、そうなんだ…てっきりムルも入るのかと。


目の前の扉に、効果音をつけるとしたら…



そう、ずおおぉぉぉ〜んって感じ。

鉄製で重そうな、この寮には不釣り合いな異風のドア。



「お早めに」


……はいはい。



「んじゃ、失礼しまーすっと」


私は大きな扉についている突起部分を、ググッと回転させて…


ゆっくり、ゆっくり押した。