君と星空の彼方

ミズキちゃんはきょとんとした顔をすると


「そりゃ知らないに決まってるよねぇ、お母さんが教えてくれないんじゃ…
ホシノちゃんにはびっくりするよ」

と目をパチパチさせながら言った。


「今日帰ったら、お母さんに聞いてみるよ。

お母さんはいろいろ神秘的で、よく分からないところもあるし。


ミズキちゃんも心配してくれてありがとね」




私がそう言うと、ミズキちゃんは急に顔をうつむかせて頬を赤らめ始めた。


どうしたんだろう……


なんか、恥ずかしそう。

でもなんで急に?


「あの、ね…もしよければなんだけど、私、ホシノちゃんの事……ホシノって、呼んでもいい……?」


もじもじしながら言うその姿は、もう抱きしめたくなるほど可愛い…!


「も、もちろん!
じゃあ私は、ミズキちゃんの事ミズキって呼ぶね!」


ミズキちゃんは私の返事を聞いて顔を上げると、頬を赤くさせながらうんうんと激しく何度も頷いた。



こんな可愛い生き物…あったのだろうか、地球上に。


私は初めて見たよ!




さすがアフロディーテの化身だよね。


2人で顔を見合わせてニコニコしてると、急に峯浦先生がパンパンと手を叩く。


「はーい。授業始めるぞー。

日直ー」


先生が大きな声でそう言うと、ナイスタイミングでチャイムが鳴る。




「きりーつ!」





そう元気な声で言った男の子は…えと、雄也君、だっけ。万年最下位の。



みんながガタガタと椅子を引いて立ち上がり始めたから、私も急いで立ち上がる。

「れーい!」

元気に雄也君がそう言うと、みんなが一斉に礼をして、個々に着席をし始める。