ムルに急かされて入った教室は、緊張感が少し解けた状態で入れた。

興味深々って感じで迎えてくれた生徒達は、やっぱ…

カラフルです。


入ったら峯浦先生だけ先に自己紹介してくれて、もう1度してくれと言われたからもう1度やった所。


「室月の席はどこにしようか………どこがいい?」


峯浦先生は優柔不断なのか、迷った挙句私に聞いてくる。

いや、私今ここに入って来たばっかです!


ここがいい!とか言える状況じゃないです…


「いや、どこでもいいです…はは……」


「ん〜そうか。いや、でもどこにするべきか……あ、あそこしかない、よな…あそこでいいか?」

先生が指を指した先は、窓際の後ろから2番目の席。

って言っても、この教室は4×4の16の椅子と机で構成されてる。

窓際の後ろから2番目、ぽっかりその席しか空いてない。


その席しか空いてないんなら、悩む理由なくない?先生…

でもなんでそこだけ空いてるんだろ?

その後ろにはちゃんと人がいるのに。



私の後ろとなる人は、黒い髪をした人。なんかここにいると、黒髪ってだけで真面目に見えてしまう…