君と星空の彼方

「到着いたしました」


ムルが私を見て、爽やかな笑顔で言った。



「ムル、何回も言ってるでしょ?

冗談はやめようか」

流石にだまされるものか。

私は前の中学で『絶対ホシノに嘘はつけないんだよね、バレちゃうしー』と言われたことがある私だよ?

それ程疑い深いと言われたら返す言葉がないけど。

「疑い深いですね、ホシノ様は。

本当にココでございます」


う...エスパーか何かを使うのか?ムルは。

返す言葉がないのは本当だから、返事はしない...できない。


「聞いておりますでしょうか?

早くお入りになってくださいませ」

はいはい、入ればいいんでしょ?

目の前のこれまた豪華なドアを見つめる。



臨時教室(ていうか豪華すぎな部屋)の真隣の部屋。

まあ、臨時教室が全長20mぐらいあったかなかったかは置いといて、隣の部屋。

もしかして...なんて思ったりもしたけど


「豪華すぎなんだよ...」


庶民の私にはよく分からない、この学園。

第一全校で50人弱の少数中学なのにこの敷地はなんなんだ。
全てそこからが疑問だよね。