君と星空の彼方

「ムル、仕事をしなきゃダメだと思うんだけど?」

「ホシノ様が意味不明な事をブツブツつぶやいていたので遅れてしまいまして」


どっちも引く気配というのが全くない。

ムルもさっきから笑いながら笑ってない目で私の言い続けている。


声のトーンも、表情も全く変わらない。

「それはそれはごめんね?じゃ、案内しよっか?」

「承知致しました」


終戦しました。笑顔で始まり笑顔で終わった戦争がただいま終戦しました…!

大人の対応をしたね、私。子供っぽいムルになんて構わないよ、うん…と思うことにしよう。


でも今はムルがいなきゃ確実に迷子になる。

方向音痴ってわけじゃないし、地図も読める。


でも今は、初めて来た場所だし、地図だって持ってない。

素直にムルについて行かなきゃ、私はこの広すぎる学園の中で迷子になってしまう。