「私にとっても、セイヤは星だよ?

いや…一番星だね!」



私の言葉にセイヤは優しい笑顔を浮かべた。


そして、私の手首にブレスレットをつけてくれる。



「今度の星は、指にはめるものをプレゼントしてあげる」


どき!と心臓が高鳴る。


「…待ってるから!

他の子にあげないでよね!」



「あぁ、もちろん。

俺にはお前だけ」




そう言って私たちは


引き寄せられるように、キスをした。



暖かい彼の温度が私の唇に伝わる。




「…愛してる、ホシノ」


「…私も!

……ずっと、待ってた……」



セイヤは私の目から溢れる涙をそっと拭き取り、またキスをしてくれた。



触れるような、優しいキスを。





掟だとか、禁断だとか、関係ない。



そんな束縛も、くぐり抜けて突破して見せる。



いつだって私は



あなたと一緒に、この世界を、この宙を、一緒にかけてゆく夢を見たの。


けどね、夢じゃなくする。


君と星空の果てまで…いや彼方まで、一緒にいる。




……いつの間にか。


雨は通り雨だったのか上がってて、星がキラキラとまたたく。









そこにふいに流れた流れ星に、そっとお願いした。




君の温もりを、体に感じながら。






『ずっとセイヤといれますように』





…………………願いを叶えて、流れ星。








fin.