君と星空の彼方

急に出てきた巨大な竜巻。


ゴオオオオォォォォ‼︎という音を出して、私たちを巻き込んだ。




か、体が…浮かぶ⁉︎


竜巻に巻き込まれ、強風の中煽られる私たち。



なんとか体制を整ってるのもちらほらいるけど…みんな、能力は出せそうにない。



…私が、行かなきゃ!



竜巻の中心にいる大神へと、ゆっくり私は歩み寄る。



歩み寄る…というレベルじゃない。


浮かんでるんだもん、強風の中だもん、煽られながら、なんとか進むって感じ。



けど…行かなきゃいけない!



距離にしてあと5m程の所で、大神は私に気づいた。



「すぐ、すぐにこの竜巻を閉じて!

みんなの、体力が……!」


「なんでだい、ホシノ。

お父さんに甘えるのかい?」



「違う‼︎断じて、違う‼︎

私があなたを愛することができないのは、私だけが原因じゃない!」


その言葉に、大神は目を見開いた。

そしてすぐ険しい顔つきになる。


「私が悪い部分だって、お母さんが悪い部分だってあるの‼︎

けど、大神…あんたも悪いところはある!


お母さんは権力なんてどうでも良かったんじゃない⁉︎

権力捨てて、大神と駆け落ちで良かったんじゃないの⁉︎


あんたが変な方向に歩いて行ったせいで…闇に包まれて、欲まみれになったせいで!お母さんは…


ずっと、ずっと悲しんでたんだよ。



夜な夜なあなたの写真を見て、ないていたんだからね…



目頭がふっと熱くなる。


油断すれば、涙は今すぐにでもこぼれ落ちてしまいそうだった。



私は堪え、小さくつぶやいた。


「お父さん……やめて、もう……」


緩んでしまった涙腺のせいで、涙がどばっと溢れた。



そして…


私の言葉と同時に、竜巻はゆっくりと遅くなっていく…




周りを見ると、みんながこちらを見ている。



その中でセイヤは…目を閉じていた。


右肩は真っ赤になっている…!



あんなに負傷してたんだ…セイヤを、助けなきゃ!