君と星空の彼方

見渡す限りの白い空間。

四方八方、全てが白い。



ただ、ここにいるのは私だけじゃなかった。

前に…大神がいた。



「…やっと、会えたね…ホシノ」


夢…というか、闇の中で聞こえた声が私の耳に響く。


気持ち悪い…私、初対面。


彼の気味の悪い笑みから逃げたい。



「君だけはね、殺したくないんだ。

だから僕と一緒に、来てくれないか」



彼が私へと歩み寄る。

私は後ろへと歩く。


「やだ…み、みんなはどこ⁉︎」


「あぁ、ホシノの仲間たちか。

ここは僕が作り出したシールドさ…全て白いだろう?

それは、シールドの強さを意味する」



じゃあ、壁にしか見えないここを、出られるわけがない…!


出たい!ここから出なきゃ…!みんなを、助けなきゃ!


「君の仲間も君を助けたいと思ってるけど…それどころじゃないだろう。
戦いの真っ最中だろうね」


「…⁉︎ど、どうゆうこと⁉︎みんなは今、この外でなにをしてるの!」





私の問いに、彼はへらへらと笑う。

まだ若く見える…30代前半か。けど、見方によっては30代後半にも見える。


綺麗な顔も、彼の性格によって恐ろしく思える。



「ユリを使ったのさ」

「ユリを…⁉︎」


「そう。僕が力を加えておいた。

今の彼女はかなりの強さを持つ。君たちがいくら強かろうと、僕の力を分け与えた彼女は…

負けるはずがないさ」



「そんな…!」


「あのバケモノのせいでね、君たちを動かないようにしていたのに…

あいつは予想以上に強かった、口だけ動いたらしく、能力を使って君たちを解放したのさ」




ま、僕には及ばないけどね。

そう言って彼は、また私に歩み寄る。


後退していく…

けどすぐに背中がドン、とシールドの壁にぶつかる。




「ホシノ、君と僕で世界を統治するんだ。

そして、新たな世界を作ろう…」