君と星空の彼方

彼女の声は透き通るように美しいけれど、まるで作られた機械音。


その機械音と同時に、翼から放たれた何十枚もの羽根は、先輩2人に襲いかかる…‼︎



「くっ…‼︎

ドーム‼︎」


イリヤ先輩の声が聞こえた…彼の指先からはまた見えない『波』が出ているのだと分かった。


まるで2人を守るかのように、漆黒の羽根は一定の距離以上に先輩たちへと近付けなかった。



けど…キリがない。



羽根は何十枚、何百枚もの数になり、けれど翼は変わらず美しい。

イリヤ先輩の顔が険しくなり、何かがパリンッと割れる音がした。



「きゃああぁぁっっ‼︎」


マナミ先輩の叫び声と同時に、私たちは走り出す。


あまりにも速すぎて…手を出せなかった!

けど、このままぼーっとなんかしてられない!



「フライ‼︎」


ムルの声が聞こえると、漆黒の羽根はやっと翼から出なくなり、空中にさまよい始めた。



「槍、出て‼︎」


ミズキは美しい水の槍を出すと、先輩2人に向けた。

美しい槍の先から綺麗な水が出て、2人を優しく包み込んだ。



すると羽根が当たり傷だらけだった体は傷がなくなっていった。