君と星空の彼方

歯を食いしばって、唇を噛みしめる私たちの中で、ただ1人…いつも通りのやつがいた。



「…お久しぶりですね、ユリさん」



輝く金色の髪が綺麗なムルだ。


そういえば…2人は知り合いだっけ。


というか、ムルがバケモノ扱いされた原因というものにも、ユリは関わっているんだよね。




「…あなたは、誰。知らないわ。

けど…なんか、頭が痛い、あなたを見てると」




そう言い放ったユリは、片足で地を蹴ると、上へと飛ぶ。

そこでまた1回転をする…


するとその瞬間、彼女の黒い服が白い光に包まれた。



「……彼女もまた、

星空の力を持つ者でしたね」




…えぇ⁉︎そうなの⁉︎

ってことは、もしかして…イマ、力を出そうとしてるってこと⁉︎



「ホシノ、こっちへ来て!

ユリの星座は…!」



夜月の苦しそうな叫び声に呼ばれ、私は後ろへ数歩退いた。

光が消えると同時に、彼女はただそこへ浮かんでいた。



……そう、浮かんでいた。



白銀に輝く、美しい翼を持って。