君と星空の彼方

金色の光が消え去った時



30人ほどいた敵は、倒れていた。






「ムルさんの力は確か、幻を操ることだ。

今のはきっと、精神攻撃…つまり、各個人に何かしら見せて、気絶させたのでしょう」



イリヤ先輩は、珍しく険しい顔つきで言った。

…つまり、目の前に恐竜の幻とか見せたってわけ⁉︎

普通の攻撃より怖いよ、そりゃー!

私だって急に目の前幽霊とか妖怪とか現れたら気絶するってーの!




けど…ただ5人だけ、その恐ろしい力に勝ったのか…

なんともなさそうに立っていた。



「…さっすがバケモノだな。

俺も大分弱っちまったぜ」


弱っちまったとか言いながら、ヘラヘラ笑ってるじゃん…!まだ余裕ってこと⁉︎



「そろそろ僕たちも、本気を出しましょっか…」


「大神の部屋に行ったら厄介だし〜?」


「じゃ、行くか」


「…了解!」



5人がそれぞれ、一気に私たちの前に詰め寄ってくる。


黒いマントの男だけは遠くの方で微笑んでいた。

怪しげなその笑みを見つめていると、5人の中でも1番ガタイの良い男が私に迫ってくる!




「…っ、アンドロメダ、お願い!」


そう叫ぶと、私の制服は消え、戦闘服の状態になった。

そして、白い髪の毛になる…!



…ありがとう、アンドロメダ。

あなたの力を…かして!


「シールド!」


男の大きく握られた右手が迫ってくるのを見つめながら叫ぶと、目の前には光の壁ができる。


_ガンッ‼︎


男の右手がシールドに思いっきり拳を入れ…その瞬間、ミシミシッ!と亀裂が走るのが分かった。


「なっ…!」


「ナメてもらっちゃ困るぜ?

俺は北アメリカ州の能力者を統治する神だ。



…俺の拳は、燃えるように熱い‼︎」



急いで後ろへ下がって距離を取る。


案の定、パリンっと音を立てて割れたシールド。

彼の右手は…炎に包まれていた。