君と星空の彼方

すると今度はちっとムルが舌打ちした。

それはきっと、ムルの素顔。


バケモノ、だなんて呼ばれることに確かに不快感を感じている、その顔。




「…バケモノならそれで今はいい。

俺たちは今、行きたいところがあるもんでな」



ムルの、冷たくって低い声が大広間に響く。


ひぃぃっ…怖い…‼︎

目が、顔が怖い!口は口角が上がってるはずなのに、怖い!




「…シールド」




ムルは私たちに背を向けたままつぶやいた。


すると、私たちは黄色いドームに包まれる。



それは、ただの壁にしか見えないほど、色が濃い。

いつかマナミ先輩から教えてもらった、シールドは色が濃いほど強いのだと。



黄色…と言うより、この暗い夜にような空間で、金色に輝いて見える私たちを包む壁は、まるで…



闇夜に浮かぶ、月によう。



「…バケモノの力、見せてあげましょう」



ムルは手を前にすると、その手から小さな金色の光が現れた。


5人の神たちは、驚いたような顔つきになる。


まさか、いきなり攻撃をしてくると思わなかったとか…?




「…甘いんだよ。

俺はな、お前たちが思ってる俺より…強いんだよ」



ムルの声が壁越しに聞こえたその瞬間…



_ドンッ‼︎



暗い大広間は、金色の光で包まれた…