君と星空の彼方

長身で鎧姿の騎士さんが案内をしてくれる。


華やかな世界に一歩踏み込むと…そこは、綺麗なドレスで身を包む女性や、ピシッとシワ一つないスーツを着た男性がうじゃうじゃいた。


…なに、ここ。


お金持ちたちの世界ですか⁉︎



そ、そういえばここにいるのは確か…政府の人たちやキナリで活躍している社長とかそこら辺の人たちだらけだったはず。




「みなさまには、こちらへ来てもらいます」


「え…あっちのパーティーじゃないんですか?」


「えぇ…みなさまの持つ招待状は、特別招待状でございます」



私の質問に淡々と答えた騎士さんは、くるりと背を向け、歩いて行ってしまう。


ムルを見ると、考え込むような表情をしていた。




もしかして…ムルも知らなかったってこと?



いいペースで進んでいたはずの私たちの空気に…途端、闇が広がり始めた。





騎士さんの後に着いて行くと、音楽は聞こえにくくなり、華やかな空気からどんどん離れてゆく。




豪華な絵画や家具が並ぶ廊下を歩いて行くと、騎士さんがある部屋の前で立ち止まった。



そして無言で私たちの招待状全てを重ねて、扉に付いている金のプレートに重ねた。


すると…紫色の光が少し漏れるように出て、すぐに消えた。