君と星空の彼方

「も、もう!またそれ⁉︎」


私が怒っても、セイヤは優しく笑うだけ…ずるい。


ずるい、ずるい、ずるい。


意地悪なこと言って…こんなにドキドキさせるなんて、ずるい。


「じゃあ、言い方を変える。

一応じゃない…俺、本気だよ?」


そう言ってチャームブレスレットに顔を近付けて、ちゅっと音をたてた。



「な、な、ななな…なにいって…!」

「ホントで本気」


…君は、なんてずるい。


「…これ、渡したかっただけだから。

じゃ、また明日」


…本当に、ずるい。


「…それ、ちゃんとつけてろよ。お守り」


とっても優しい笑顔でドアの外へ行ってしまった君。





…気付いちゃった。

この高鳴る胸も、抑えきれない喜びも。


そして…イリヤ先輩と女性を見て、なんであんなにムカムカしたかも。




意地悪で、実はドSで、けど本当は自分の気持ちを表に出せない不器用さがあって。

優しくて、友達思いな君が…