君と星空の彼方

「…綺麗、だね。星」


「あぁ…夏の星座も、もう終わりだな」



そう、もう夏の大三角もなかなか見れない時期になっていた。



アンドロメダ座は秋の星座…最近、良く見られることにも気付いていた。



「…これ、やるよ」


「え?」


セイヤが差し出して来たのは、小さい赤の箱。

私が意味も分からずぼーっとしてると、「開けろよ」と急かしてくる。


箱を開けると、そこには


銀色に光る、チャームブレスレットが入っていた。



「…!これ…!」


思わず顔を上げると、セイヤは優しい笑顔を浮かべていた。

それは、ドキドキしてしまうほどかっこよかった。


「…欲しそうだっただろ?」

「で、でも悪い…!」


「良いよ。

お前、本当は屋台より演奏とか聞きたかったんじゃねーの?」


「…!なんでそれ分かったの…⁉︎」


私が聞くと、セイヤはチャームブレスレットを急に私の手から取った。


「…見てたら、分かるっつの」


そう言って、私の左手首に付けてくれた。


夜空に光る銀色のチャームブレスレットは、店の中で見るより綺麗だった。



「……これだけ、私たかったんだ。

一応、彼女だし?」

『彼女』の一言に、顔が一気に熱くなる。

けどすぐに「冗談」といわれて…


また、胸が少し苦しくなった。


…なんで?