君と星空の彼方

…見なきゃよかった。


イリヤ先輩が私たちの知らない女性に笑いかけてる。


マナミ先輩が泣きながら見ている。



そんなところなんて、見たくなかった。



それは、


マナミ先輩がかわいそうってことだけじゃないの。




……見せつけられた気がした。



イリヤ先輩の笑顔はキラキラしてたけど、それは私たちにも向けてくれる笑顔で。


マナミ先輩に向けられる、1番優しくて1番自然な笑顔じゃなかった。



けど、キラキラを無意識で作って浮かべているイリヤ先輩。




……私も、同じなんだ。




もしかしたら、だけど…先輩2人は両想いなんじゃないかな。


けど、イリヤ先輩はその気持ちを出さないように、努力しているんだ。


『掟』のために。




私も、夜月と無理矢理決められた運命を歩まなきゃ行けないんだ。



そんなの……嫌だよ。



けどさ、これが運命ってやつなのかな。



ベッドでうだうだしてると、急に部屋にチャイムが鳴り響いた。



……誰だろう…ミズキ?