君と星空の彼方

い、いつに間に着いてたんだ…


「まぁもう後はお風呂入って寝るだけだし、ゆっくりおやすみー!」




うん、夕食は食べ歩きで済ましちゃたしね!

…好き好き焼き、甘いけど美味しかったし。


笑い合いながらホテルに入ろうとしたその時、私たちはホテルのロビーで1組の男女を見つけた。



遠くから見ると、大人っぽい雰囲気を出す良いカップル…に見えたんだけど、



近くにいったらそんな考え吹っ飛んでしまった。


2人も、固まってしまった。



そして次の瞬間、私たち3人は同時に近くの壁にかくれる。



「…見た?」

「見たわ…」

「見たぁ…」



私たちの視線の先…それは、


キラキラ笑顔を放つ…イリヤ先輩と、名も知らぬ、もちろん顔も知らぬ女性。


女性の方、めっちゃ美人!そして、絶対に年上ー!


「…ねぇ、あれってもしかして…」


その続きは、誰も言えなかった。


みんな察しちゃったんだもん。




あれが…きっとイリヤ先輩の、無理矢理決められた『運命の人』なんだ。



「…こっちのエレベーターから行こうぜ」



イリヤ先輩の近くを通らなくていいエレベーターを選んだ夜月。


私も行こうと2人について行こうとした時…また、見てしまったの。



同じように反対側の壁に隠れて2人を見る…マナミ先輩を。


マナミ先輩が泣いているのは、遠くでも分かったんだ。



顔を背けて、どこかへ行ってしまったけど…





その後、部屋についてベッドに勢い良くダイブする。