君と星空の彼方

するとセイヤが少し迷った顔をした後、ミズキに「やめとけ」と静かに言った。


聞き取れないぐらいの小さな声だったけど、聞こえた。


…なんだかんだ優しいところはあるんだよね。



けど、強引なところもあるんだもん…ねぇ。


おでこにまた熱が集まり出した気がして、手を抑える。



もともと冷え性な私の手でさえ熱く、使い物にならないし…



「えと…なんで?」


そんなミズキの声が私を現実に引き戻す。

私は慌ててしまって「な、ななにが?」と少し噛んでしまった。


「ほら、お父さんのことぉ…」


「あ、あぁ…実は言ってなかったけどね、

私のお父さんさ、私が生まれてすぐに死んじゃってるの」



湿っぽくなりたくないから、なるべく明るい声で言ったけど…

ミズキは私の言葉を聞いた瞬間、もともと白い肌を一層白くした。



「ご、ごめんねぇ!わ、わたしぃ……」


「あぁ大丈夫大丈夫、逆に寂しさも大して感じないの」



なんとかなだめて、ミズキの機嫌が直りかけた後4人でいろいろな屋台を見ながら思った。


…私、セイヤに言ってあったっけ?


いや、言ってない…はず。



もしかして誰かから聞いたのかな…?