君と星空の彼方

思わず見惚れていると、みんなの表情が固まったのが分かった。



「ゆり……だよな?」


そう言ったのは夜月だった。


いつもの大きい元気な声とは打って変わって、とても小さく、か細い声だった。



私はもう1度目の前の美少女を見つめる。


彼女は悔しそうな顔から驚きを隠せない顔になった。



「なんで…私に名前を、知っているのよ」



彼女が…ゆりさんなんだ。

夜月だけじゃなくて、セイヤが惚れるのも分かる気がするや。


…あれ?


なんで今、胸が痛くなったのかな。

チクッと、確かに痛んだんだ。




「ゆり、本当に私たちのこと…」



ミズキは手で口をおさえて、今にも泣きそうだった。


けどセイヤは鋭い目つきも、相変わらずの無表情も変えずにゆりさんを見ていた。



…なんで?

セイヤ、ゆりさんが好きだったんじゃ?



……………あ。

まただ。


また、今…胸が少し痛んだ。




「……あなたたちが、私の敵ではないことを祈るわ。

目的はなに?」



ゆりさんは一切を無視して、大きな瞳を鋭くさせて私たちを見つめた。



「…家にいれてくれ」



セイヤの言葉に、すぐに反応した夜月。

強張った顔を小さく横に振った。


『やめてくれ』


夜月の目がそう訴えかけてる気がした。