君と星空の彼方

「……ここか」


1分ちょい歩いた先で、セイヤは立ち止まった。


やっと解放された腕は、とても熱かった。


ほおを手でおさえて見ると…うん、顔も熱い。



セイヤはなにがやりたかったんだ…!



……もう、偽物付き合いはなくなったんじゃないの?





_ヒュンッ‼︎




そんなことを思ってる矢先、後ろから何かがかなりのスピードで私の真横を通り過ぎた。


「…外しちゃった」


綺麗で透き通るような声が後ろから聞こえて、私たちは同時に後ろを振り向く。



「…1回、止まってくれ」



セイヤの声に、ものすごい速さで動く黒い物体が止まった。




「なっ…!」



その黒い物体…いや、人は空中でいきなり止まったものだから、ドスン、と落ちた。


全身真っ黒な服で身を包んでる…私たちと同じ歳ぐらいの雰囲気を出す少女。



彼女は悔しそうな顔でこちらを見た。




その顔は、とても綺麗だった。


サラッサラの腰までなびく黒髪に、パッチリ二重の大きな目。


さくらんぼ色のぷるんとした唇に、白いけれど健康的な肌。




ものすごい美少女だった。