君と星空の彼方

緊張してくらくらしそうになりながら理事長室に入る。


「理事長。先程お伝えしたように、転入生を連れてきました」


ムルが『理事長』に向かってそういったのが分かった。


よし、シャンとしろ私!

姿勢をできるだけ良くして、目の前の景色をしっかり見ようとする。


緊張による立ちくらみに似た症状も収まって、はっきりと理事長室が見える。


わあ...
何ココ...

別にすごく広いってわけじゃないけど、普通の家のリビングぐらいはあるんじゃない?

私の家のリビングぐらいだよ...

ちょっと落ち込んじゃうよ。

アンティーク調の理事長室は、静かで洗練された空気をかもし出している。


壁一面ってぐらいに分厚い本が立ち並んでいる。


そして目の前の奥には机と椅子があって...

椅子には、60代ぐらいだろうか、優しい雰囲気のおじさん...いやおじ『様』と呼ぶべきじゃ!?って感じな人がいた。

紳士とはこの目の前にいるような人の事を言うのだろう。



でも...この部屋にはあのおじ様しかいないし。


あの人が理事長なのかな...?